こんにちは。
今回は「エントリーポイントの形を理解する」というテーマで、トリプルボトムやダブルトップ、ネックラインといったチャートパターンを用いたエントリー判断の考え方を、初心者にもわかりやすく丁寧に解説していきます。
この内容は、「焦らずに“形”を待つ」ことの重要性を再認識し、再現性のあるトレードスタイルを築いていくための土台となります。最後までじっくり読み進めてみてください。
なぜ“形”を待つことが大切なのか
FXでは、相場の流れを読みながら「ここだ!」という瞬間にエントリーするのが基本ですが、多くの人がやってしまうのが“なんとなく”のエントリー。つまり、根拠の薄いところで入ってしまい、損切りに巻き込まれるというパターンです。
この問題を解決するために重要なのが、「エントリーポイントの“形”を明確に決めておくこと」です。具体的には、
- トリプルボトム・トップ
- ダブルボトム・トップ
- ネックラインのブレイク
といった“パターン”を覚えて、それ以外ではエントリーしないという「マイルール化」がとても有効なのです。
トリプルボトム/トリプルトップとは?


トリプルボトムは、同じ価格帯で3回下値を試し、反発してくるパターン。これは「これ以上下がらない」という市場のメッセージでもあります。
反対に、トリプルトップは「これ以上上がらない」ことを示すチャートパターンです。
この3点底(または天井)を確認してから、ネックライン(中央の高値/安値)を抜けたタイミングがエントリーポイントになります。
ポイント
- トリプルボトムの時は「安値切り下げに失敗した」と判断できる
- トリプルトップでは「高値更新できなかった」ことを意味する
つまり、“更新失敗”の後にネックラインをブレイクした瞬間に、相場の転換が起きやすいというわけです。
ダブルトップ/ダブルボトムの活用

トリプルの変形として有名なのが「ダブルトップ」と「ダブルボトム」です。これも非常に多く現れるパターンです。
- W型:ダブルボトム(上昇サイン)
- M型:ダブルトップ(下降サイン)
ここでも大事なのは、“ネックライン”の存在。2回目の山(または谷)を作ったあと、中央の価格帯を抜けてくるとトレンド転換の兆しと判断できます。
実際のエントリー例
- 1時間足でRSIが点灯

- 5分足でダブルボトムが出現
- 抵抗体を確認
- 見れたらエリオット波動を見る


- ネックラインを確定足でブレイク

- ローソク足が20EMAを上抜いた
- トレンドラインを上抜いた(水平線とネックラインが重要)

このように複数の根拠が揃うことで、勝率の高い“鉄板エントリー”が可能になります。
エントリーは
- フィボナッチで計る(最高値から最安値に)
- 損切位置(最安値)と利確位置(161.8%)をエントリー時セットする

- 初心者の方は161.8%以上は伸ばさず、しっかり利確して勝ちパターンを頭に染み込ませましょう。

ネックラインとは何か?

ダブルトップやトリプルボトムなどでよく登場する「ネックライン」。これは相場の“分岐点”であり、トレンドの転換点でもあります。
ネックラインを水平線で引いておくと、「ここを超えたら流れが変わるかもしれない」という意識でチャートを見ることができます。
ネックラインを見るコツ
- 「反発したところ」ではなく「流れが変わった価格」に注目
- 特に5分足で引くとエントリー精度が高くなる
- 確定足で超えたことを必ず確認(ヒゲ抜けは除外)
形を待つ=焦らないトレード

多くの人が勝てない原因は、「待てないこと」にあります。たとえ形が整っていなくても、「そろそろ動くかも…」という根拠の薄い予測で入ってしまい、結果的に損切り。
これを防ぐために、自分にこう言い聞かせてください。
「形が出るまで絶対にエントリーしない」
待つことは勇気です。市場の“波”があなたにチャンスを届けてくれるまで、ただ待つ。そして、明確な形が出たときだけ、淡々と入る。
複数の根拠が揃ってこそ勝てる
トリプルボトムやダブルトップだけで判断するのではなく、以下のような根拠も重ねておきましょう。
- ①RSIの過熱感(70以上 or 30以下)
- RSIダイバージェンス
- ②抵抗帯
- ③ダウ転換、トレンドライン抜け、ネックライン抜け
- ④フィボナッチの161.8%と200%
- ローソク足の反転サイン(ピンバー、包み足)
- ⑤20EMAとの位置関係
- エリオット波動
5つが特に重要です。
このように、複数の要素が重なったときこそ、「鉄板エントリー」が完成します。根拠が足りない場合は見送りましょう。
焦らないマインドを持つために
トレードでは「負けを取り返したい」「今日中に稼ぎたい」と思った瞬間に、焦りが生まれます。
焦ったときこそ、画面から離れてください。
そして、「今日は形がなかった」と言える自分を育てていくこと。それこそが長期的に勝ち続けるトレーダーの“本当の強さ”です。
まとめ
今回の記事では、エントリーポイントの「形」について詳しく解説しました。
おさらい
- トリプルボトム/トップ → 転換のサイン
- ダブルボトム/トップ → W/M型で判断しやすい
- ネックライン → ブレイク後が勝負
- 形が出るまで“待つ”勇気 → 焦りは禁物
- 複数根拠を合わせる → 鉄板の形に絞る
「形が整ったときだけエントリーする」というシンプルなルールを持つことで、トレードの質は劇的に向上します。
ぜひ今回の内容を、自分のトレードルールの中に取り入れてみてください。
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